ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は、ビタミンB3の一種で、体内でNAD+(ニコチンアデニンジヌクレオチド)という重要な分子に変換されます。NAD+は細胞のエネルギー生成やDNA修復に関わり、老化や様々な病気の進行に深く関与しています。
本研究は、コレステロールが原因で免疫細胞(マクロファージ)が老化し、年齢関連の黄斑変性症(AMD)という目の病気を引き起こすメカニズムを解明することを目的としています。これは、老化関連疾患の新しい治療法開発に繋がる可能性があります。
結果、コレステロールがマクロファージのNAD+を減少させ老化を促進することが発見されました。この過程はLXR/CD38という経路を通じて行われます。
またAMDモデルマウスでの研究により、老化に伴い、マクロファージが黄斑部(目の中心部)に蓄積し、脂質の沈着物(ドルーゼン)を形成し、神経変性を引き起こすことを確認しました。
更に、NMN投与によるNAD+の補充が、細胞の老化を防ぎ、ドルーゼンの形成を抑制し、AMDの進行を防ぎ目の機能を回復させました。
この研究は、NAD+の補充が老化関連疾患の治療に有望であることを示唆しており、将来的にはAMDや他の老化関連疾患の新しい治療法として期待されています。
表題:LXR/CD38 activation drives cholesterol-induced macrophage senescence and neurodegeneration via NAD+ depletion
<対象>マウス
<引用>
Terao R, Lee TJ, Colasanti J, Pfeifer CW, Lin JB, Santeford A, Hase K, Yamaguchi S, Du D, Sohn BS, Sasaki Y, Yoshida M, Apte RS. LXR/CD38 activation drives cholesterol-induced macrophage senescence and neurodegeneration via NAD+ depletion. Cell Rep. 2024 May 28;43(5):114102. doi: 10.1016/j.celrep.2024.114102. Epub 2024 Apr 17. PMID: 38636518.
<URL>
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38636518/
記事引用元>Facebook:一般社団法人NMN機能性食品開発協会